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ハヤカワ五味さん/インタビュー全文公開:「自らの意思で選択すること」が大きな価値になる

前回の投稿を読んで、楽しみにしてくださっていたみなさん、お待たせしました。ハヤカワ五味さんのインタビュー全文を公開します。

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高校生の頃から自身でデザインしたファッションアイテムの販売をスタート。大学入学後にはブランドを立ち上げ、在学中に起業。一見すると華やかな経歴に見えるその道のりも、苦悩の連続だった。自身の性格や見た目へのコンプレックスや人間関係・・・・・・さまざまな悩みを抱えながら生きてきたが、最近あるひとつの行動を見直すことで、そうした悩みから解放されるようになったという。
その行動とは、「選択」だ。情報過多の時代だからこそ、誰かに選ばされるのではなく、自分自身の意思で選択をすることが、自分自身の輪郭を定めることになる。これからの時代を生きる人が「自分らしい選択」をするために必要なこととは。ハヤカワさん自身の学生時代も振り返っていただきながら、そのヒントを探った。

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●ハヤカワ五味さん プロフィール
1995年生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。課題解決型アパレルブランドを運営する株式会社ウツワ代表取締役社長。高校1年生の頃からアクセサリー類の製作を始め、プリントタイツ類のデザイン・販売を行う。大学入学直後にワンピースなどの“GOMI HAYAKAWA”、2014年にランジェリーブランド“feast”、2017年にワンピースブランド“ダブルチャカ”を立ち上げる。2018 年にはラフォーレ原宿に常設直営店舗“LAVISHOP”を出店。

大学を卒業したからといって、ヨーイドン!で社会人になるわけじゃない

株式会社ウツワの代表として、現在も多数のプロジェクトを精力的に進めているハヤカワさん。どんな事業をどんな思いで行っているのだろうか。

ハヤカワさん
feastという女性向けランジェリーブランドを中心に、いくつかのブランドを運営しています。その全てに共通しているのは、モノをつくって売って、お金を稼ぐだけではなく、それを届けるユーザーの課題を解決してあげたいという思いです。自分の体形や見た目にコンプレックスを抱えている人が、私たちのブランドのアイテムをまとうことで、自分のことを好きになったり、認めることができるようになったり。だから私たちは、自分たちのことを『課題解決型アパレルブランド』と言っています。仕事をしていて1番やりがいを感じるのは、やっぱり商品をユーザーのもとに届けられた瞬間ですね。

会社の設立は2015年。ハヤカワさんが大学1年生のときだ。しかし、法人化にはかなり後ろ向きだったという。一体いつ頃から「仕事」を意識し始めたのか。

ハヤカワさん
私の場合、起業する前からオークションサイトなどでモノを売っていたので、いつから『仕事』を意識し始めたのかと言われると難しいですね。大学を卒業した途端に社会人に変身するわけじゃないですし、そういう意味では、大学生の間は“社会人マイナス○年目”くらいの意識でいたのかもしれません。

自分らしい選択をするためには、まず「やらないこと」を決めるのも大切

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起業後は、学業と仕事の両立や人間関係で悩むことが多くなり、何度も投げ出しかけたという。ところが最近、あるひとつの行動を見直すことで、そうした苦悩から解放されたとハヤカワさんは語る。その行動とは、「選択」だ。

ハヤカワさん
自分で決めて、自分で選ぶ。簡単なことのように聞こえますが、実は意識的にやらないとかなり難しいことだと思います。特に現代はインターネット上に情報があふれ、フェイクニュースが流布されたり、閲覧履歴や購買履歴から関連商品が自動で表示されるようになったり、自分の意思で選んでいるように見えて実は誰かに選ばされていることがとても多いように感じます。でも、あるものが好きなのか嫌いなのか、自分に合っているのかいないのかは、実際に買ったり試したりしないと分からないですよね。選択し、経験することで、自分自身の輪郭が定まる。だからこそ、これからの時代は“自らの意思で選択する”という当たり前のように見えることが大きな価値になると、私は考えています。

誰かに選ばされるのではなく、自分自身の意思で選択をする。そのためには、意識すべきポイントがあるとハヤカワさんは続ける。

ハヤカワさん
今、自分自身がどういうコンディションなのかを知ることが大切です。つまり、フェアな選択をできる状況にあるのかをきちんと把握すること。忙しいときや決断までに時間がない状況だと、どうしても正しい判断ができず、人に流されてしまいがち。そうならないためにも、できる限り早めにある程度見当をつけておいて、時間を置いてから最終ジャッジに臨むといいと思います。

就職活動も、ある意味人生における大きな「選択」と言える。学生が自分の未来を選ぶ上では、どのように「選択」していけばいいのだろうか。

ハヤカワさん
あらゆる選択肢がある中で、最初から『やること』を決めるというのは、すごくハードルの高いことだと思います。だからまずは、『やらないこと』から決めるといいでしょう。こういう思想があるから、こういう美学を持っているから、こんな仕事はしたくない。そういう思いはすでに自分の中にあるのではないでしょうか。まずは『やらないこと』を決めて、それを選ばないようにすると、逆説的に自分らしい選択ができるようになると思います。

文章を書く練習は、頭を整理して伝える練習にもなる

これから就職活動の準備を始める学生が、自分らしい選択をするために。ハヤカワさんが「ぜひ実践してほしい」と語るアドバイスがある。

ハヤカワさん
ちょうど私の妹も就職活動中なのですが、その様子を見ていて絶対にやったほうがいいなと思ったことがあって。それは『日頃から文章を書く練習をしておくこと』です。エントリーシートを書くのも、面接で自分のことを話すのも、自分の頭を整理して人に伝えることですよね。そのために文章を書く練習をするのはとても有効だと思います。文章って、場数を踏めば踏むほどうまくなるんです。
まずは日記レベルでいいので、継続して文章を書いてみる。難しいことやきれいな文章を書く必要はなくて、その日あったことや思ったことを、箇条書きではなく文章にまとめてみる。ある程度継続して書けるようになったら、書いた文章を後日見返してみる。すると、書いたときは気付かなかったことが見えてくると思います。思ったより分かりにくいなとか、あのときはこんなこと考えてたんだ! とか、この日めっちゃ落ち込んでるけど今見るとどうでもいいなとか(笑)。
最終的には、人に見せて感想やフィードバックをもらうようにすると効果的です。人間は自分の頭で考えるスピードでしか文章を書けないし、逆に言えば書けるスピードでしか考えられません。つまり、文章を書く練習は、考えるスピードや精度を上げる練習にもなります。これだけで、他の学生とグッと差別化できると思うので、ぜひ試してみてほしいですね。

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インターンシップは絶対に参加したほうがいい。できれば、興味のある分野以外にも目を向けて

経歴からは意外かもしれないが、ハヤカワさんは在学中に複数のインターンシップに参加した経験がある。なぜ自身でビジネスをしながら、インターンシップに参加しようと思ったのだろう。

ハヤカワさん
インターンシップは、絶対に行ったほうがいいです! 他の会社の仕事を体験するなんて社会人になったら絶対にできないことだし、後から『行っておけばよかった』と後悔しても取り戻せません。ある意味、学生の特権です。企業によっては大きな予算をかけていたり、トッププレーヤーが直接指導してくれたり。それを無料で体験できるのは、おトクすぎます。

大学を卒業後も、インターンシップで学んだことは多くのシーンで生かされているという。

ハヤカワさん
例えば、私は仕事の打ち合わせ前には必ず準備を徹底するようにしているのですが、それはインターンシップに参加したある企業で先輩から教わったことだったりします。それから、長期間インターンシップの苦楽を共にした当時の仲間とは今でも仲が良いですね。 インターンシップは“社会人への予習期間”と捉えると、長期的に見たときにすごく役に立つ経験になると思います。社会ってこういう感じなんだというのを早いうちに学ぶことができれば、卒業までの期間、あるいはその先をどういうふうに過ごせばいいかが見えてくるんじゃないでしょうか。

在学中から明確にやりたいことがあったように思えるハヤカワさんだが、インターンシップの選び方には意外な後悔もあった。

ハヤカワさん
私は興味のある分野の中で、刺激を受けられる同期が集まりそうな企業や、好きな企業を中心に選び、4社のインターンシップに参加しました。でも、あのときの自分にもしアドバイスできるとすれば、『興味のある分野以外も見たほうがいいよ』って言うと思います。なぜかというと、他を知ることで、相対的に興味のある分野や自分の行きたい会社のことが見えてくるから。その業界にいると見えないこともたくさんあって、今でも異業種の友達に会って話を聞くと『そんないい仕事があるんだ!?」と驚くことがよくあります。あの時、見ておけばよかったなあって(笑)

やってみてダメだったらしょうがない。やる前から諦めずにチャレンジすることが大切

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経営者として、女性として、ジェネレーションZと呼ばれる世代として。自分だけの選択を一つひとつ積み重ねながら、これからも成長していきたいと語るハヤカワさん。最後に、学生に向けたメッセージをいただいた。

ハヤカワさん
学生の皆さんには自分自身にロックをかけないでほしいです。やる前から諦めないでほしい。自分の可能性を、自分で勝手に決めちゃうのが一番もったいないと思うんです。特に、中学、高校、大学と順調に来られた人ほど、就職活動で挫折しやすい気がしていて。長い人生、挫折することや失敗することもたくさんあるはず。でも、そういうものだって知っていれば、必要以上に落ち込まなくて済みます。好きな人に告白してフラれたからといって、人生終わりじゃない。じゃんけんだって、3分の1の確率で負けるってわかっているから、負けてもそんなに落ち込まないですよね。
就職活動も同じで、エントリーシートだって絶対通るわけじゃないけど、とりあえず出してみる。通らなかったとしても、そういうものなんだって思えれば、次から落ち込む必要もなくなるし、そこから得られることは必ずあります。出す前から諦めるよりよっぽどいいです。やってみてダメだったらしょうがないという気持ちで、自信を持ってあらゆることに臨んでください!

【INFORMATION】もっと知りたくなったら

★今回うかがったお話に関連する著書の序章が、ハヤカワさんのnoteで公開されています。

★このインタビューは、マイナビ2022で公開中のマイナビ就活ガイドブック「企業研究&インターンシップ完全ガイド Summer」へ掲載しています。いま知りたいことが満載!

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